活動報告

マスコミ・研究者向けミニシンポジウム

環境・生活習慣型アレルギーケアフォーラム「環境・生活習慣型アレルギーケアフォーラム」では、アレルギーにまつわる最新の研究をもとに、メディアの方に向けたマスコミセミナーなどを開催しております。
こちらでは、本フォーラムが行った活動報告として、セミナーの講演内容などをご紹介いたします。

「アトピーの現状〜乳酸菌による改善の可能性〜」

環境・生活習慣型アレルギーケアフォーラム(代表:鳥居新平 一社アレルギー科こども クリニック院長、名古屋大学名誉教授)は、2013年6月13日(木)に品川プリンスホテルにてミニシンポジウム「アトピーの現状〜乳酸菌による改善の 可能性〜」を開催した。当日は多数の医療関係者、取材陣が集まり、その注目の高さを伺わせた。

今回のミニシンポジウムでは、「アトピーの現状〜乳酸菌による改善の可能性〜」という テーマのもと、日本を代表するアトピー研究の第一人者や専門家が集まり、最新の研究結果や臨床における新たな知見に基づいた情報が発表された。その内容は、成人患者が増加傾向に あるというアトピーの現状やその対策、アトピー患者の家族からの声、「L-92乳酸菌」の アトピーへの有効性やメカニズムなど多岐にわたる(アトピーへの有効性については下図 「湿疹重度判定スコアの推移」参照)。シンポジウムの最後には鳥居新平先生・池澤善郎先生両者からの総括がなされ、「L-92乳酸菌」によるアトピー改善への大きな期待とさらなる 研究への展望が示された。

マスコミ・研究者向けミニシンポジウム 会場内の様子マスコミ・研究者向けミニシンポジウム 会場内の様子
2013年6月13日(木)品川プリンスホテルにて

アトピー患者の増加とその現状

アトピーはこれまで、主に子供が発症する病気であり、世間の認識としても「アトピー=子供の病気」であった。しかし、最近は幼少期にアトピーを患っていた大人が成人後に再発する 事例、もしくは発症経験が無い大人でも突然アトピーを患う事例が増加している。

L-92乳酸菌のアトピーへの有効性

そんな中、L-92乳酸菌のアトピーへの有効性データには注目が集まっており、特に、子供に 対してだけでなく、難治性の高い成人でも有効性が見られたことは画期的とされている。 また、その他の乳酸菌でもアレルギーに効果を示す乳酸菌はあるものの、L-92乳酸菌は、幼児アトピーや成人アトピーの改善を示す明確なデータが得られており、アトピー症状の改善について特に期待の高い乳酸菌だと考えられる。

L-92乳酸菌がアトピーに働きかけるメカニズム

元々アトピーを初めとしたアレルギーは体の中の免疫バランス、Th1/Th2バランスが崩れてしまい、Th2細胞が過剰になってしまうことから起こる。L-92乳酸菌は膜タンパク質によってTh1を活性化し、制御性T細胞(Treg)の誘導による過剰な免疫応答の抑制にすることによって、Th1/Th2バランスを正常化する。したがって、L-92乳酸菌自体が腸管にある免疫細胞から体内に取り込まれることで、免疫バランスを整えていると考えられている。

1歳から12歳のアトピー性皮膚炎患者59名を対象として行われた、「L-92乳酸菌」を用いたプラセボ対照二重盲検試験では、30名に「L-92乳酸菌」粉末100mgを含む食品を、29名には「L-92乳酸菌」を含まないプラセボ食を8週間摂取してもらい、皮膚症状を観察。その結果、「L-92乳酸菌」含有食摂取群では、プラセボ食摂取群に比べて、湿疹重症度判定スコア(ADASI)が有意に改善していたという(下図参照)。

湿疹重度判定スコアの推移

湿疹重度判定スコアの推移

第3回マスコミセミナー「臨床における花粉症・乳児アトピー性皮膚炎への乳酸菌の可能性」レポート

第2回マスコミセミナー「現代人のためのアレルギー講座〜花粉症と小児アレルギーを考える〜」レポート

第1回マスコミセミナー「環境・生活習慣によって起こるアレルギーの予防と対策」レポート